燃料電池セパレータ
カーボン粉末と樹脂から、金型プレス加工にて成形しております。
「低抵抗・高強度・耐食性・柔軟性・低コスト」に優れたカーボンセパレータを研究開発しています。
まずはお客様の要望をお聞きし、弊社の製造方法から製作可能なスペックで燃料電池セパレータをご提供します。

材料
物性
性能
3点曲げ | 50 MPa |
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電気抵抗 | 10 mΩcm |
親水化処理 |
常圧、短時間処理 化学的に安定 100%メタノール浸漬でも変化ない耐性 局所的(流路のみ等)な親水化処理も可能 |
形状加工
形状加工・厚み調整が自由。
顧客ニーズに合わせて製造します。まずはお問い合わせください。
フライス加工無しで製造しております。
金型によるプレス圧縮成型なので、溝パターンなどもフライス加工無しで行えます。

燃料電池セパレータの加工例
価格性
溝パターン付の金型プレス加工による低コスト化。
平板の切削加工を行わなわずに成型できます。
形状次第では高速成型が可能です。
ニーズに合わせた製品を試作1枚から量産品まで対応。
お客様の要望(溝パターンや厚み)と弊社の製造方法から、実現性と価格を打合せさせていただくので、まずはお問い合わせください。
従来の複合セパレータとの比較
従来、弊社では複合セパレータ(柔軟性を持たせたカーボン / 樹脂複合シートが金属箔の両面に積層された構造)も開発済みです。
複合セパレータでは、溝加工性・延性(柔軟性)・導電性・耐食性などの特性を確認できており、微細溝形成・表裏に独立した溝形成がプレス成型により可能です。
現在は、カーボン粉末と樹脂を用いた高速プレス成型のセパレータを開発しています。材料と生産性により低コストが実現でき、カーボンなので耐食性にも優れます。
用途
燃料電池車のセパレータ
トヨタ車のMIRAIで知名度を上げている燃料電池車ですが、燃料電池車と電気自動車との違いは、燃料電池では大きな力を出せることです。そのため燃料電池はバスやトラックといった大型自動車に多く採用されています。
また、バスやトラックはあらかじめ決められた道を走り、1日の終わりには決められた場所に帰庫されるので、水素ステーションを設けやすいです。
燃料電池車1台あたり800枚のセパレータが必要となるため、弊社では量産化を考慮した製造方法から研究開発をしています。

PEFC(固体高分子型燃料電池)の構造
セパレータ板はPEFCを構成する主要な3部品のひとつ
蓄電池用の燃料電池のセパレータ
燃料電池が電気を作る装置であるのに対し、蓄電池は電気を蓄える装置です。
燃料電池は水素と酸素を化学反応させて発電するため二酸化炭素が発生せず、また、化学エネルギーを直接エネルギーに変換するためエコで発電効率が高い仕組みです。蓄電池に蓄えさせるための電気を、燃料電池で発電させます。
アピールポイント
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サポイン事業化成功事例
サポーティングインダストリー(通称:「サポイン」)とは、先端新産業分野を始めとして、現在及び将来において我が国経済を牽引していく産業分野が競争力を発揮するために必要不可欠な高度部材・基盤産業のことを指します。
弊社は初回(平成18年度)のサポインにおいて、燃料電池(PEFC)用セパレータプレートの開発を実施し、中小企業基盤整備機構の事業化成功例として紹介されました。 - 環境エネルギー